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東日本大震災に際して【災害医療・原発情報】その29~放射線と放射能物質その2

2011/04/20 Wed

 皆さん、おはこんにちは。Dr.JINです。

 少し前に、『低線量率(Low Dose-Rate)放射線ということをテーマに、最初は、稲 恭宏(いな やすひろ)博士のセミナーを取り上げました。

 そして、前回、同様の考え方をされている中村仁信さんの話を取り上げました。(どうやら、読賣テレビのお考えで、削除されてしまったようです。ある程度、要点をまとめておいて正解でした。)

 ただ、前回お話しした通り、単純に「放射線」の外部被曝を考えただけでは、少し(いや、かなり)、不足しているような気がしております。その考えを、再確認させてくれた動画を以下に載せます。

 【放射能はいらない! 1/4~4/4】

 

 

 

 




 稲博士や中村先生が、微量な「放射線」の外部被曝についての話のみをされているのに比べて、この画像で語られている市川定夫埼玉大学名誉教授は、内部被曝についても、言及されています。

 その中で、特に、気になったところを列挙してみます。



 普段は、原子炉内には、ヨウ素100に対してセシウムが6、ストロンチウムが7­。でも、ストロンチウムは他と結合して重くなる為、事故付近にし­か落ちない。そのため、実際に広範囲に散らばるのは、ヨウ素であり、セシウム。

 原子力発電所の事故の場合、チェルノブイリの例によれば、ヨウ素131環境中には、約5日後にピークを迎える。しかし、野菜や牧草のような植物では、同じく約5日後に、一旦は小さなピークを迎えるが、その約1ヶ月後にその数倍の濃度で、大きなピークを迎える。(つまり、生物濃縮が植物の段階では約1ヶ月後に生じる。…しかしながら、どうやら日本の厚生省では、市川教授等が生物濃縮の可能性を訴えていたのに関わらず、小さなピークが収束してしまい、その大きなピークを迎える前に、放射能の測定を打ち切ってしまったらしい。)

 ヨウ素は、1ヶ月後に生物濃縮のピークを迎えるが、対して、セシウムは&一年以上、上昇!

 ヨウ素の集積は、人間の場合は、甲状腺に集まる速さが、
 妊娠後期の胎児:学童;大人=100:10:1!(妊娠前期以前では、ある程度の放射性ヨウ素の集積によって、流産してしまうので、結果的に、妊娠後期の胎児と同等か、それ以下になる。)

 セシウムは、(原子の周期表で見ると)カリウムと同じ族になる。しかし、原子番号が大きい=物質自体が大きい、だからこそ、カリウムに比べて、腎臓等で排出されるスピードが遅くなる。よって、あるレベルまでは蓄積していってしまう。

 どの程度、放射線を浴びているか、というのは、あくまで、全身の放射線被曝の平均値。現在の評価法は、人間を60kgの球体として、その平均値を出しているに過ぎない。

 問題は、自然放射線と人工放射線の違いでなく、自然放射線核種と人工放射線核種の違いであり、その人工放射線核種が、体内に入る­事が問題である。

 幼い時期に傷つけられた細胞ほど、がん化する可能性が高い。また、影響は癌のみでなく、免疫力の低下や異常(花粉症など)に関係する。他に、生命現象に伴う数々の酵素蛋白に影響する可能性がある。他に、そのような染色体異常は、子孫に受け継がれる可能性がある。

 H.J.マラー「どんなに微量の放射線でも、遺伝的障害は起こり得る。」
 ラッセル「少しずつ浴びた放射能でも、生殖細胞に被曝すると、蓄積して障害をあらわす。」

 しかも、女性の卵巣は、セシウムを集積し易い。(他に、筋肉もセシウムを集積し易い。) 
 



 上に述べた中で、特に重要だと思っているのは、

 問題は、自然放射線と人工放射線の違いでなく、自然放射線核種と人工放射線核種の違いであり、その人工放射線核種が、体内に入る事が問題である。

ということです。

 つまり、自然界にも、例えば微量な放射性元素は存在する(例えば、カリウム40等)のですが、それらは、身体の中に入っても、普通の(非放射性)カリウムと同様、速やかに排出されていきます。でも、原子炉内部等で人工的に作成された人工放射線核種については、核種の大きさが自然界のミネラル分子より大きめになることもあり、生体内に蓄積し易くなります。

 このように、生体内に蓄積した人工放射線核種は、身体の至る所で放射線を出します。その際は、それぞれの核種の基本元素、または、その基本元素と同じ族にある元素と同じような集積を起こします。ヨウ素が甲状腺に集積し易いのは有名な話ですが、他に、ストロンチウムは、カルシウムやマグネシウムと同じ族であることから、骨に集積し易いことがわかっています。

 プルトニウムに付いても、度重なる世界中での核実験のせいか、日本では2~30年前は、大気中にもっと沢山存在した、とのことです。このプルトニウムは、以前も話しましたが、α線という、いわばヘリウムの原子核を放出して崩壊していきます。このため、他の放射線に比べても、電離力が高く、内部被曝の際は、特に影響が心配されます。

 このプルトニウムに関する事で、実は、最近思っているのですが、ガンの原因としてタバコが言われていますが、その陰に隠れているのが、案外、こういった人工放射線核種による影響なのかも知れません。そういうことを気づかせてくれる貴重な映像です。



 今まで書いて来たことから、現時点での私の考えをまとめると、以下のようになります。



 原子力発電所から出てくるのは、単なる放射線もあるが、それだけでなく、人工に作られた放射線核種が飛散する。実は、この人工放射線核種こそが問題。この人工放射線核種は、様々な生物によって濃縮を受け、最終的に、人体においても種々の臓器で濃縮を受ける。そして、それら濃縮が起こっている人体の至る場所で、その核種が完全に崩壊して、非放射性元素になるまで、放射線を出し続ける。原子炉からそのような核種が一旦放出された場合、その影響がピークに達するまでは、ヨウ素等の半減期が短いものでも、約1ヶ月を要す。そして、それ以外の物では、約1年~10年以上(ストロンチウムだと数十年~一生レベル)の期間を必要とする。

 また、放射性ヨウ素では、細胞分裂が多い時期である妊娠後期~乳児期においては、影響は大人の約100倍あると考えられる。そう考えると、特に、妊娠する可能性がある婦女、並びに、乳児~学童期の者については、特に、しっかり防御策を考えていく必要がある。





 では、具体的に放射性物質に対する防御策とは何でしょうか?それを次回から考えていきましょう。
  

 以上、Dr.JINでした。それでは、また。


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テーマ : お役立ち情報
ジャンル : ヘルス・ダイエット

tag : 地震 災害時 医療 原子力発電所 放射線

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Author:歌い人
Dr.JINです。主に、小児科や内科を診ている医師ですが、日常の診療で、薬だけを使うやり方に少々疑問を持っています。

そこで、今回、私自身がお勧めできるような健康情報、例えば、栄養の取り方や日常の過ごし方などを発信していこうと思います。

統合医療・予防医学・アンチエイジング・栄養・ダイエット。
他に、禁煙や医療問題情報などなど、お楽しみに。

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